コラム
補聴器について

デジタル補聴器を解説!購入手順を知って自分に合った補聴器を

ファミリー補聴器店長の吉野です。今回は、デジタル補聴器について解説します。

「聴力の低下が気になり、デジタル補聴器を利用したい」と考える方もいるのではないでしょうか。

この記事では、デジタル補聴器とアナログ補聴器の違いのほか、デジタル補聴器の選び方や購入手順について紹介します。ぜひご参考にして、補聴器の活用を検討してください。

デジタル補聴器とは?

デジタル補聴器では、音をアナログ信号からデジタル信号に変換・処理して耳に届けます。

拾った音を一度加工するため、雑音が耳に入りにくいのが特徴です。コンピュータが同時に聞こえる音を分類し、特定の音を調整することで、聞き取りたい音を優先して聞くことができます。

最適な聞こえに自動で設定するため、利便性が高い補聴器です。以下、アナログ補聴器との違いについて紹介します。

アナログ補聴器との違い

アナログ補聴器は拾った音をアナログ信号のまま増幅するため、自然に近い音を聞くことができます。デジタル補聴器と違って、大きな音や雑音も増幅するため、ハウリングを起こしやすく、不快に感じやすい点がデメリットです。

アナログ補聴器で十分な場合もありますが、より幅広く聞こえをサポートするのはデジタル補聴器といえます。

デジタル補聴器はどのように選ぶ?

デジタル補聴器といっても、形状や性能、値段はさまざまです。この3点について選び方を解説します。

  • 形状で選ぶ
  • 性能で選ぶ
  • 値段で選ぶ

以下を参考に、自分に合ったものを選びましょう。

形状で選ぶ

デジタル補聴器は、耳かけ型や耳あな型が主流です。耳かけ型はイヤモールドを耳の穴に入れて使用します。細いワイヤ―でつながった補聴器本体は耳の後ろに位置します。耳あな型は補聴器本体を耳の穴に入れるタイプで、小さく目立ちにくい補聴器です。

ポケット型とよばれる補聴器もあります。ポケット型はイヤホンを耳につけ、コードがつながった本体を持ち運びます。操作ボタンが大きく扱いやすい反面、コードや本体が邪魔になりやすいデメリットがあります。

試しに装着して、違和感の少ないものを選びましょう。また、難聴の程度によって利用できるタイプも異なります。

性能で選ぶ

補聴器の機能としては次のようなものがあります。

  • 雑音抑制機能
  • ハウリング抑制機能
  • 指向性機能
  • 充電対応
  • ワイヤレス通信機能
  • 防水機能
  • 高出力

基本的に備わっている性能として、雑音抑制機能やハウリング抑制機能があります。指向性機能は、特定の方向からの音を聞き取りやすくする機能です。

補聴器用の電池の購入や入れ替えを面倒に感じる方は、充電式の方が合っているかもしれません。

ワイヤレス通信機能でスマートフォンと接続すると、補聴器でイヤホンのように音楽が聴けます。ウォーキングが日課の方やお手入れが苦手な方には防水機能も魅力的です。

自分に必要な性能で補聴器を選びましょう。

値段で選ぶ

補聴器の値段は、補聴器専門店での取り扱いが多いものだと、片耳分20万円〜30万円ほどです。安いものでは3万円代、高価な補聴器だと60万円を超えるものまで幅広くあります。予算や必要な機能を店舗スタッフにご相談ください。

アナログの補聴器と比べると、デジタル補聴器はコンピュータが搭載されているぶん値段が高めです。購入前には試聴やレンタルを利用しましょう。

また、補聴器相談医の診断を受けることで、補聴器の購入費が医療費控除の対象となる場合があります。住んでいる地域に補聴器の助成制度がないかもご確認ください。

デジタル補聴器の購入方法は?

デジタル補聴器が必要な方に向けて購入方法を解説します。

➀耳鼻科を受診する

➁認定補聴器専門店へ行く

③補聴器のプロに相談する

この手順で自分に合った補聴器を選びましょう。

➀耳鼻科を受診する

まずは耳鼻咽喉科を受診し、医師に気になる症状を伝えましょう。聴力検査を行い、難聴の程度や原因を調べます。検査結果から、補聴器で聞こえを補う必要があるか、補聴器の効果が見込めるかを判断します。

受診先は、補聴器相談医の資格をもつ医師が在籍する病院を選びましょう。認定補聴器技能者に宛てた診療情報提供書を発行してくれるため、その後の補聴器選びがスムーズです。

➁認定補聴器専門店へ行く

補聴器が必要と診断されたら、医師による診療情報提供書をもって補聴器販売店へ行きましょう。

認定補聴器技能者が在籍し、測定機器や設備が整っている認定補聴器専門店を選んでください。補聴器は購入後も定期的な調整やメンテナンスがあるため、お店の場所が通いやすいかどうかも大切です。

③補聴器のプロに相談する

認定補聴器専門店では、補聴器のプロである認定補聴器技能者へ相談してください。補聴器を使う目的や聞こえにくい環境、予算などをあらかじめ考えておくとスムーズです。

補聴器を選ぶ際は、試聴やレンタルを利用しましょう。ファミリー補聴器では最長2週間、無料で補聴器を試すことができます。実際の生活環境での聞こえの確認はとても大切であるため、ぜひレンタル制度を利用してください。

自分に合った補聴器を選ぼう

この記事ではデジタル補聴器の特徴と購入方法について解説しました。デジタル補聴器は多くの音がある環境でも、聞き取りたい音を優先して耳に届けてくれます。

製品によって形状や性能、値段がさまざまであるため、購入を検討している方は補聴器のプロに相談しましょう。認定補聴器専門店・認定補聴器技能者へお尋ねください。

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【Q&A】

Q1:アナログ補聴器よりデジタル補聴器の方がおすすめですか?

A1:現在はデジタル補聴器が主流です。多くの音がある環境でも分類・処理して聞きたい音を届けてくれるため、不快感が少なくなります。

Q2:補聴器の操作は難しいですか?

A2:デジタル補聴器は、快適に聞こえるように音を自動で調整してくれるため、難しい操作は必要ありません。販売店で操作性を試して、自分に合ったものを選びましょう。