iPhoneでリリースしている無料の補聴器アプリを紹介！

ファミリー補聴器店長の吉野です。今回は、iPhoneで展開されている補聴器の無料アプリについて紹介します。

最近のアプリでは、イヤホンと連動させることでお持ちのイヤホンを補聴器のように使えます。しかし、実際のところどこまで補聴器の代わりとして利用できるのか、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、iPhoneでリリースされている無料の補聴器アプリとそのメリット・デメリットを解説します。無料で使えるアプリを探している方や、補聴器の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

iPhoneのアプリは補聴器として使える？

iPhoneをご使用している方は、お持ちのイヤホンを補聴器の代用品にできる方法があります。それは、iPhoneの「ライブリスニング機能」を活用する方法です。iOS14.3以降のiPhoneとAirPodsをお持ちの方であれば使用できます。

この機能により、以下のような方法でイヤホンを補聴器のように使用できます。

1. 周囲の音を大きくできるため聞こえを手助けしてくれる
2. 騒音がひどい環境でも音が聞こえやすくなる

周囲の音を集めてイヤホンから聞こえるようになるため、外出中などに活用できます。ライブリスニング機能を使用する際は、設定でコントロールセンターに聴覚アイコンを追加し、ライブリスニング機能をONにしてください。

iPhoneで補聴器アプリを使用するメリット

iPhoneでイヤホンを補聴器の代わりに使用するには、補聴器アプリを使用する方法もあります。ここでは、補聴器アプリの使用に関するメリットについて解説します。

iPhoneの補聴器アプリのメリットは以下の通りです。

1. 無料でイヤホンを補聴器のように活用できる
2. 簡単な操作で補聴器を使用する体験ができる

それぞれについて解説します。

①無料でイヤホンを補聴器のように活用できる

iPhoneでアプリを使用すると、イヤホンを補聴器のように使用できます。

先述した通り、iPhoneではそもそも搭載されている機能「ライブリスニング」によって、周囲の音を聞こえやすくできますが、アプリを活用することでより補聴器のように使用できます。

アプリでは、iPhoneの音声処理機能を活用して背景の雑音を弱めたり、聞き取りにくい周波数を増幅したりできるのでおすすめです。

②簡単な操作で補聴器を使用する体験ができる

iPhoneとイヤホンを連動することで、補聴器の疑似体験ができます。使用感は本物に及ばないものの、補聴器の購入を検討している方は試してみるとよいでしょう。耳に装置をつけての生活や、アプリでの調整を体験することで、補聴器を使用するイメージがつかめます。

iPhoneを補聴器代わりに使用するデメリット

iPhoneのアプリを使用する場合、メリットだけではなくデメリットもあります。

ここでは無料アプリを使用するデメリットについて具体的に紹介します。デメリットを知ることで、実際に利用するか検討しやすくなります。

iPhoneの補聴器アプリのデメリットは以下の通りです。

1. 聞こえの細かい調整ができない
2. 雑音を拾ってしまう

それぞれについて解説します。

①聞こえの細かい調整ができない

無料アプリの場合、細かい聞こえの調整はできません。食器が割れる音やサイレンの音など、突発的な音の調整が難しくそのまま耳に入ってきます。大きな音や衝撃音に対応できず、耳を傷めてしまう可能性もあります。無料アプリを日常的に使用するのはおすすめしません。

②雑音を拾ってしまう

補聴器と違い一般的なイヤホンでは、雑音を拾いやすい状況になります。スマホの音量設定だけでは解決できないほどの騒音になる場合もあります。雑音がうるさいだけでなく、難聴が進行する危険性もあるため、音が多い環境での使用には注意しましょう。

iPhoneで使える無料の補聴器アプリを紹介！

ここでは、iPhoneで使える補聴器の無料アプリを紹介します。

• Petralex
• able EQ

それぞれのアプリには以下のような特徴があります。

【Petralex】※サブスクリプション有り

• 聴力に応じて機能を自動調整可能。
• スマートフォンとテクノロジーにより音量増幅が実現。
• 聴力矯正やさまざまな環境適応が可能。

【able EQ】

• 集音機能を搭載。
• 音域の細かい増減、左右の調整や性別による増減も可能。
• 使用シーンに応じた聞こえの変更が可能。

どちらも無料で使用できますが、able EQは完全無料なのに対し、Petralexは無料で使える期間が設定されています。使用する際には注意しましょう。

まとめ：補聴器アプリをきっかけに補聴器の購入も検討しよう！

iPhoneの無料補聴器アプリを活用すると、イヤホンが補聴器の代わりになります。補聴器の使用を擬似体験できるため、購入を検討している方にはおすすめです。

しかし、補聴器とは違い一般的なイヤホンのため、当然本物の補聴器とは使用感が異なります。そのため、iPhoneの無料アプリを活用するだけでなく、実際の補聴器をレンタルして使用感を確かめることをおすすめします。補聴器は試着もできるので、購入を検討している方はご相談ください。

【Q&A】

Q：iPhoneの補聴器アプリは補聴器の代わりになる？

A：アプリでも聞こえを補えますが、個人の聴力に合わせた細かい調整はできません。日常的に使用するなら補聴器を検討した方がよいでしょう。

Q：補聴器アプリは無料で使えるの？

A：本記事では無料で使えるアプリを紹介しましたが、なかには有料のアプリもあります。無料アプリを探している場合には、注意してください。