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コラム
補聴器について補聴器のトラブル

pr41電池とは?補聴器の電池について解説します!

【導入文】

ファミリー補聴器店長の吉野です。今回は、pr41電池について解説します。

pr41電池は補聴器に使われている電池です。補聴器には充電式と電池式のものがありますが、pr41電池は電池式の補聴器に使用します。購入するときや使用時に注意すべきポイントがあります。補聴器を快適に使用し続けるためにも、使用方法を勉強しましょう。

本記事では、pr41電池についての詳細や注意点について解説するので参考にしてください。

補聴器の電池「pr41」はどんな電池?

補聴器には、電池式と充電式のものがあります。

充電式の場合、補聴器を着けない時間帯で充電できます。電池式の場合、電池を入れて使用するため電池切れになったときは新しいものを購入しなくてはなりません。

補聴器で使用される電池には4つの種類があります。今回紹介する「pr41」はカナル、フルサイズの耳あな型や通常サイズの耳かけ型で使われています。空気亜鉛電池とよばれる、本体内の亜鉛と空気中の酸素によって化学反応を起こして使用する電池です。

そのほかにも種類がありますので、種類や特徴について解説します。

補聴器で使う電池の種類

補聴器で使用される電池は、大きく4種類あります。

電池の種類特徴
PR41茶色シールが目印
カナルサイズの補聴器などで使われる
PR44青色シールが目印
高出力タイプの補聴器に使われる
PR48オレンジシールが目印
フルサイズの耳あな型などで使われる
PR536黄色シールが目印
小型補聴器では主流

電池には寿命や使用方法、性能などの違いがあります。補聴器を選ぶときには、メーカー推奨の電池がどれかを必ず確認しましょう。

補聴器で使う電池の特徴

補聴器で使用する電池は、空気亜鉛電池です。本体にある亜鉛と空気中の酸素が化学反応を起こして発電します。電池に貼られているシールを剥がすことで発電し、電力が少しずつ使われていく仕組みです。

見た目や大きさが似ているため、一般的なボタン電池でも使用できると思う方もいるかもしれません。しかし、補聴器用でないボタン電池を使用すると故障するリスクがあるのでやめましょう。

空気亜鉛電池は、電圧変化が少なく容量の大きい点が特徴です。電圧変化が少ないと、一定的な聞こえを確保できます。補聴器の性能を発揮するために必要な電池です。

「pr41」だけに限らない!注意すべき点

空気亜鉛電池を使用するときの注意点を紹介します。

具体的には以下3つです。

  • 空気の穴をふさがない
  • 温度に注意
  • 二酸化炭素、乾燥に注意

それぞれについて詳しく解説するので覚えておきましょう。

注意点①:空気の穴をふさがない

電池は、表面についているシールを剥がしてから使用します。ここで注意すべき点として、再び穴にシールを貼らないようにすることです。空気を取り入れて発電するため、穴を再びふさぐとうまく発電できない可能性があります。また、電池の消耗を抑えたいと考える方もいるかもしれませんが、空気の穴をふさいでも電池の消耗は抑えられません。

以上のことから、空気の穴をふさがないように注意してください。

注意点②:温度に注意

空気亜鉛電池は、気温が5度以下だと動かなかったり寿命が短くなってしまったりします。放電電圧が常温よりも低くなってしまうためです。冬場は使用前に手のひらで温めるなどして使用しましょう。反対に、気温が高いと汗をかいてしまうことで、ショートする危険があります。

電池の温度に差が大きく生じないよう注意してください。

注意点③:二酸化炭素、乾燥に注意

補聴器の電池は、空気が乾燥すると電池の寿命が短くなります。乾燥した空気によって、電池内にある電解水が蒸発しやすくなるためです。

乾燥している場所や乾燥しやすい冬場などでの使用は、注意しましょう。

また、二酸化炭素を取り込むと劣化します。二酸化炭素も電解水が蒸発する原因となるため、石油ストーブやガスファンヒーターによって電池の寿命が下がってしまう場合があります。

電池の消耗を抑えるためにも、部屋の空気を適度に入れ替えましょう。

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交換時期や交換方法の紹介

補聴器の電池を交換する方法を紹介します。一般的には、電池のプラス面にあるシールを剥がして、数秒待ったあと補聴器に入れます。このとき、空気の穴をふさがないように注意してください。

交換時期は、耳あな型で1週間、耳掛け型で2週間が一般的です。

補聴器の種類によって異なるので、取扱説明書をご参照ください。交換方法を間違えることで補聴器本体の故障につながる可能性があります。

補聴器の電池は正しく扱って長持ちさせよう

補聴器の電池は、使用する際に注意すべきポイントがあります。一般的なボタン電池と見た目が似ているため、誤って購入してしまうことがあるかもしれません。ボタン電池と空気亜鉛電池は違うため、専用でないものを使用すると補聴器の故障原因になる可能性があります。

また、使用する際には空気の乾燥や低温度での使用などに注意して電池の消耗が進まないよう注意してください。

【Q&A】

Q:補聴器の電池は専用のもの以外は使えない?

A:安定した電圧を保てないため故障の原因になります。一般的な電池を誤って購入・使用しないように注意してください。

Q:補聴器の電池は一般的な電池と同じ処理方法でいい?

A:乾電池と一緒に捨ててはいけません。ショートが起こる可能性があり、とても危険です。各自治体のルールを確認し、不明な場合は補聴器専門店にご相談ください。