耳づまりになる原因は?セルフケアや治し方についても解説
ファミリー補聴器店長の吉野です。耳が詰まる原因には、耳に水が入ったり炎症が起こったりしているなどがあります。耳づまりの原因によっては、自宅でのセルフケアでも対処ができますが、耳の聴こえに支障をきたしている場合は、早めの受診が必要です。
今回は、耳づまりの主な原因や治し方を中心に解説します。毎日耳づまりに悩まされている方は、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
耳づまりの特徴
耳づまりは、文字通り耳が詰まって聴こえに影響することで、多くの人が経験している現象です。耳に水が入ったり外耳や中耳の炎症が発症していたりと、人それぞれ原因が異なります。耳垢が原因の場合もあるため、こまめな耳掃除が必要です。
風邪や花粉症、顎関節症など、耳以外の症状によって症状が起こる場合もあります。耳がつまってほかの諸症状が出ている場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
耳づまりの主な原因
耳づまりの主な原因には、次の3つがあります。
- 異物や耳垢が詰まっている
- 外耳や中耳の炎症がある
- 難聴の症状が出ている
この章では、それぞれの原因について解説します。自分に当てはまる症状がないか、確認してみてください。
異物や耳垢が詰まっている
耳の中に水やゴミが入ると、耳がつまったような感覚になります。耳垢が溜まって外耳道をふさいだ状態を耳垢栓塞とよびます。耳づまりや耳鳴りのほか、聴こえが悪くなるため、日頃から耳の中を清潔に保つことが大切です。
耳のなかに水や異物が入ったら、綿棒を使ってそっと耳から取り出すようにしましょう。ただし、耳の中を強く綿棒で擦り続けると、耳を傷つける恐れがあります。耳掃除もやりすぎには気をつけましょう。
外耳や中耳の炎症がある
急性中耳炎や耳管狭窄症などによって、中耳に炎症が発生すると耳づまりの症状が起こります。何らかの理由で外耳に湿疹や真菌(カビ)症を発症すると、かゆみをともなう耳づまりが起こる場合があります。
外耳や中耳に違和感を覚えたら、自然治癒やセルフケアで治すのはやや困難です。これらの症状が目立つようになる前に、可能な限り早めに医療機関を受診する必要があります。
難聴の症状が出ている
軽度の難聴によって、耳の閉塞感を覚える方もいます。突発性難聴は、片耳に起こりやすい症状ですが、ごくまれに両耳に発症する場合もあります。
難聴の症状は、半日で治る場合もありますが、2〜3日続く場合もあります。耳の閉塞感が続いて日常生活での聴こえに支障をきたすなら、早めの受診が必要です。
耳づまりによる難聴の状態によっては、補聴器の装着が必要です。補聴器の作成には、医師の診断と適合検査を行います。
耳づまりの治し方
耳づまりの治し方には、下記の3つの方法があります。
- 耳鼻咽喉科で治療してもらう
- 耳掃除をする
- うがいや洗鼻をする
- 水分を摂る
この章では、それぞれの方法について解説します。耳づまりにお悩みの方は、ぜひ試してください。
耳鼻咽喉科で治療してもらう
耳づまりによって毎日の聴こえに影響している場合は、症状の重さを問わずに受診する必要があります。難聴や耳鳴り、外耳や中耳の痛み、または赤みを感じるようであれば、早急に受診をして適切な治療を受けましょう。
耳鼻咽喉科では、抗ヒスタミン薬などを使って、症状別に薬物療法を受けます。耳づまりをともなう症状は個人によって異なるため、診察を受けて原因を知ることが大切です。
耳掃除をする
耳の異物感がある方は、綿棒や耳かきの棒を使って耳垢や異物を取り出すと解消できます。定期的に耳掃除をして耳の清潔を保つのも、閉塞感の予防には大切です。
市販の綿棒には、湿った綿棒や乾燥している一般的な綿棒など、さまざまな商品があります。自分にあった綿棒を選べば、耳掃除をしやすくなります。
強く耳をかき過ぎると、耳を傷つける恐れがあるため、掃除はゆっくりと行いましょう。
うがいや洗鼻をする
専用の処方薬を使って、うがいや洗鼻で解消する方法もあります。同時に加湿器も使うと、鼻と喉の乾燥を防いで健康を維持しながら、耳づまりを予防できます。そして、花粉症対策にもつながります。
外から帰ってきたら、手洗いとうがいをする習慣をつけると、耳づまり予防だけではなく身体の免疫力を高めるのに効果的です。
水分を摂る
軽度の症状であれば、水分を摂取すると耳管が開放されて耳づまりが緩和されます。一気に飲み過ぎるのではなく、コップ一杯の水をゆっくりと飲むのが理想的です。水分を取ったあとに軽いあくびをすると、耳管を開放して症状を和らげる効果があります。
水の代わりとして、ガムを噛んだりアメを舐めたりするのも、耳づまりに効果が期待できます。気になるときはぜひ実践してください。
耳づまりには適切な対処を
耳づまりの原因として、耳垢や異物、外耳や中耳の炎症が考えられます。耳掃除や水分を摂る、うがいや洗鼻をするなど、原因に合わせてケアするのが大切です。
耳づまりの治し方を試しても効果がなく、長期的に続いている際は、耳の機能に異常をきたして健康上の問題が発生する可能性があります。数日間に渡って違和感を覚えた場合や毎日の聴こえに影響している場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。
【Q&A】
Q.耳づまりを感じるときにしてはいけない行動は何ですか?
A.鼻を強めにかんだり耳かき(綿棒)で耳を刺激しすぎたりすると、症状が悪化する可能性があるので避けましょう。