突発性難聴でやってはいけないことは?症状や治療法についても解説
ファミリー補聴器店長の吉野です。今回は、突発性難聴のときにやってはいけないことについて解説します。
ある日突然、耳が聞こえにくくなったとき、病気の心配をして不安になる方もいることでしょう。聞こえにくい場合、突発性難聴の可能性があります。
この記事では突発性難聴の症状の特徴や原因も解説するので、自分の症状と照らし合わせて、当てはまる場合は医療機関を受診してください。そして、今回紹介する記事のやってはいけないことをやらないよう心がけましょう。
Contents
突発性難聴を知ろう
突発性難聴は、片耳が聞こえない・聞こえにくくなるといった症状です。耳が詰まったような感覚がするともいわれます。きっと治るだろうと思ってそのままにしておくと、症状を悪化させる可能性があります。
具体的に、症状の特徴や突発性難聴が起こる原因について紹介します。ぜひ参考にしてください。
1:症状の特徴
突発性難聴は、聴力が突然失われる疾患で早期治療が重要です。早めに治療を受けるためにも、突発性難聴がどのような症状をもつのか理解をしておくと安心でしょう。
突発性難聴には、次のような特徴があります。
- 片耳、両耳のいずれかの聞こえが悪い
- 耳鳴り
- めまい
- 吐き気
- 耳が詰まったような感覚
なんの前触れもなく、突然音が聞こえなくなるといった初期症状があります。高音だけが聞こえにくい場合もあるため、突発性難聴の発見が送れるケースもあります。
このような症状が発生すると日常生活が不便になってしまったり、大きなストレスを感じたりするかもしれません。耳の聞こえに違和感があった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
2:原因
突発性難聴が起こる原因については、未だ明確にはなっていません。音を感じ取って脳に伝える役割をもつ有毛細胞が、傷つき壊れてしまったときに起こると考えられています。また、血流障害・ウィルス感染により、有毛細胞へ血液を十分に送れず機能しない可能性も考えられています。
そのほか原因とみられるのは、ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病といった生活習慣による影響です。血流不足が続く状態であれば、有毛細胞へ十分な血液が送れません。結果、突発性難聴が起こりやすい状態であるといえるでしょう。
突発性難聴でやってはいけないこと
もし、突発性難聴の可能性があった場合、やってはいけないことを紹介します。
具体的には、以下の点です。
- ストレスをためる
- 無酸素運動
- 悪い生活習慣
それぞれについて解説します。
1:ストレスをためる
ストレスは突発性難聴の引き金になるとも考えられています。一般的に、ストレスをためると免疫機能を低下させると考えられています。普段の生活を振り返り、ストレスがたまる原因を取り除いたり、趣味や好きなことをしてストレスを発散させたりすることが大切です。
適度に太陽を浴びるようにして、軽い運動や十分な休息を心がけてください。また、良質な睡眠をとるようにしましょう。
2:無酸素運動
無酸素運動は筋肉が緊張状態になり、酸素がうまく循環しないため突発性難聴の症状を悪化させる可能性があります。無酸素運動の代わりに有酸素運動を行ってください。ゆっくりと深呼吸をしながらウォーキング・ジョギングを楽しみましょう。
突発性難聴で空間認知能力が低下している可能性があるため、水泳やサッカー、バスケットボールなどの運動は危険をともないます。水中で溺れてしまったり、ボールがぶつかって怪我をしたりする可能性があるため注意してください。
3:悪い生活習慣
突発性難聴は、悪い生活習慣によって起こる可能性があります。そのため、突発性難聴の可能性がある場合、規則正しい生活を送ることが大切です。
具体的には、以下の行動を避けるようにしましょう。
- 塩分、糖分の多い食べ物を食べすぎる
- 嗜好品(ビール、たばこ)
これらは、血流を滞らせてしまう可能性があります。
塩分や脂肪分は、血圧を高めてしまうため血流が悪化します。また、糖分や脂の多い食べ物は血管壁を傷つける可能性があるため、耳鳴りやめまいが悪化する原因になるため注意しましょう。野菜を中心にバランスのよい食事を心がけてください。
突発性難聴の治療方法
突発性難聴には、ステロイドを活用した治療方法があります。ステロイドは、抗炎症作用をもっており、点滴や薬を服用することで症状を抑えられる可能性があります。そのほかの治療方法は、代謝改善薬や循環改善薬・ビタミン剤の服用などです。内耳の血流・代謝を促すことで回復できる可能性があります。
しかし、どちらの治療方法も個人差があるため、治療効果を得られる場合もあれば得られない可能性もあります。
突発性難聴でやってはいけないことを避けて生活しよう
突発性難聴は、突然聴力を失う症状です。感音性難聴と症状が似ている点や耳が詰まった状態がすぐ治ると思い込んでしまうために、早めの治療や診察を受けられず悪化するケースがあります。
突発性難聴でやってはいけないことは、不規則な生活を送ることや無酸素運動などです。体内の血流が耳へもしっかり循環するよう健康的な生活を送ることが大切です。
もし、突発性難聴の疑いがある場合には、早めに医療機関を受診しましょう。また、後遺症に難聴が残った場合には補聴器の使用もご検討ください。
【Q&A】
Q:突発性難聴になったら仕事は休むべきですか?
A:まずは上司に相談したうえで、休業するか続けるかを検討しましょう。突発性難聴は音が聞こえにくく、複数人が会話をしているとコミュニケーションが円滑にできず業務に支障がでます。
Q:突発性難聴になったら飛行機に乗らない方がいいですか?
A:外的要因を避けるために避けたほうがいい場合もあります。もし乗る場合には、気圧用の耳栓をしたり、飴やガムを含んだりするとよいこともあります。