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コラム
補聴器について

補聴器は両耳と片耳どっちがいい?購入するポイントについて解説

ファミリー補聴器店長の吉野です。補聴器は自分に合ったものを選ぶことが大切です。しかし、初めて購入する方や慣れていない方は、両耳と片耳のどちらのタイプを購入するか悩むこともあるでしょう。

自分に適した製品を購入するためには、日々の生活環境、左右の耳の聞こえ具合をよく考える必要があります。今回は、両耳用と片耳用の補聴器はどっちがいいか、知っておきたいポイントについて解説します。最適な補聴器選びに悩んでいる方は、ぜひ本記事をご覧ください。

補聴器は片耳と両耳どっちがいい?

補聴器は両耳用も片耳用もありますが、一般的には両耳の装着がよいとされています。片耳用よりも両耳用の方が価格は高くなりますが、両耳につけることで自然な聞こえになりやすい点が主なメリットです。

ただし片耳の聞こえが正常な場合は、難聴がある側の耳のみに装着して、聞こえのバランスを取っていきます。それぞれの聞こえに応じて、違和感のない装着方法を選択できます。

補聴器を両耳につけた方がよい理由

補聴器を両耳につけた方がよい理由は、主に次の4つです。

  • 騒音のある環境でも聞き取りやすい
  • 音の距離感や方向がつかみやすい
  • 耳の疲労軽減につながる

この章では、それぞれの理由について解説します。

騒音のある環境でも聞き取りやすい

両耳に補聴器をつけると、騒音のなかでも必要な音を聞き取りやすくなります。家族や友人で集まる場所やパーティなどでも、会話に集中しやすいのがメリットです。雑音をあまり気にせず、スムーズに聞き取りできます。

両耳装着により、左右の脳が連携して必要な音や声を集中的に拾います。通学・通勤で工事現場の近くを通ったり、混雑した場所に出かけたりするときにも便利です。

音の距離感や方向がつかみやすい

両耳を同じ聴力になるよう調整すると、音の距離感や方向性をつかみやすくなります。特定の音がどこから出ているかを感じ取り、適切な行動で危険を予防できます。

道路を歩くときは、車の接近する音やクラクション音を聞き取って危機回避につなげられます。相手から呼びかけが合った場合でも、すぐに対応が可能です。

人通りが多い場所に行っても、両耳に補聴器を装着しておけば動きやすくなるでしょう。

耳の疲労軽減につながる

片耳のみで補聴器を使用し続けていると、左右の聴力差によって疲れが出てしまいます。うまく聞き取れなかったり、あまり慣れないため違和感を感じてしまったりするのが、疲れの主な要因です。

両耳で補聴器を継続的に使用していれば、聞こえがどちらかに偏りにくくなります。耳の疲労やストレスが気になる方は、両耳用の補聴器を検討するのもよいでしょう。

片耳専用の補聴器の主な特徴

片耳タイプの補聴器には、クロス補聴援助システムが搭載されています。クロス機能が搭載された補聴器は、片耳が高度・重度難聴の場合によく用いられます。

聞こえない側の音を拾って、聞こえる側の耳へ音を送るのが特徴です。左右で聞こえに差があっても、快適な聞こえをサポートします。

同じクロス機能付きでも、価格はメーカーによって異なります。

補聴器を片耳のみに装用した方がよいケース

補聴器を片耳のみに装用した方がよいケースには、主に次の3つがあります。

  • 両耳の補聴器を購入する費用支出が厳しい
  • 左右の耳の聴こえに差がある

この章では、それぞれのケースについて解説します。

両耳の補聴器を購入する費用支出が厳しい

補聴器の価格は、片耳と両耳では価格に差があります。メーカーや製品によっても、価格は異なるので注意が必要です。例えばフォナック補聴器だと、片耳が約23万円、両耳が40万円以上かかる場合もあります。

補助金制度を使用したり、メーカーや店舗による割引制度を使ったりすれば、少し安めの価格での購入も可能です。

左右の耳の聴こえに差がある

左右の聞こえにあまりに差がある場合は、片耳の使用で様子をみるパターンもあります。聞こえの状態がよい方の耳につけると、逆に聞こえにくくなる可能性もあるからです。

まずは聴力の低い方の耳につけて、聴力のバランスを取ります。聴力測定や聞こえの状態を把握して、両耳装着が必要と判断されたら検討します。

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補聴器の選択に悩んだら専門店で相談を

両耳用と片耳用のどちらの補聴器にも、さまざまな形状や機能を持つ補聴器が増えています。左右の耳の聞こえ具合と生活環境に合わせて、自分に適したタイプの補聴器を選択するのが重要です。

アクティブに動く方には小型の補聴器、会話の多い仕事をしている方なら集音機能に優れた補聴器が向いています。両耳と片耳のどちらにしたらよいか迷ったら、補聴器専門店で相談をしてから購入しましょう。

【Q&A】

A1.かかりつけの耳鼻科、もしくは補聴器専門店での聴力測定によって細かく判定ができます。

A2.補聴器による違和感を減らすために、最初は片耳のみ装着する方もいます。聴力の度合いにもよるため、医師や補聴器販売店にご相談ください。