コラム
補聴器について

要介護者の補聴器はどう選べばいいの?家族の選び方のポイントを紹介

ファミリー補聴器店長の吉野です。今回はご家族の介護をしている方に向けて、補聴器の選び方を紹介します。

耳の聞こえにくさが日常生活に影響を与える高齢者にとって、補聴器は大きな助けになります。しかし、介護が必要な方は自分で補聴器を選ぶことが難しく、取り外しにも不安を感じることがあるでしょう。

そこで、ご家族が選び方のポイントを押さえて適切にサポートすると、より快適な生活を送れます。本記事では、介護が必要な方の補聴器選びの注意点や、家族がどのように装着・取り外しをサポートできるかについて詳しく解説します。

介護における補聴器の重要性

補聴器は、要介護者の生活の質を大きく向上させる重要なアイテムです。聴力の低下が進行すると会話が難しくなり、孤立感や認知症のリスクが高まります。また、意思疎通ができないと介護者の負担も増すでしょう。

補聴器を使用すると、周囲の音や会話がクリアに聞こえ、社会的つながりが保たれるため、精神的な健康維持にもつながります。なお、介護を受ける方自身が補聴器を選んだり取り外しをしたりするのが難しい場合もあるので、ご家族のサポートも必要です。

補聴器の種類と選び方

介護が必要な家族に補聴器を購入しようと思っても、どうやって選べばよいのか分からない方も多いでしょう。主なポイントは次のとおりです。

  • 操作が簡単で着脱しやすい
  • 耳かけ型が扱いやすい
  • 家族がサポートしやすい

以下、要介護者に適した補聴器や家族が選ぶ際に気を付けるポイント、専門店でのフィッティングについて解説するため参考にしてください。

家族が選ぶ際に気をつけるポイント

家族が補聴器を選ぶ際は、介護される方自身が簡単に着脱できるかを確認することが重要です。しかし補聴器の着脱や使用後のお手入れに家族のサポートが必要な場合もあります。

その際は目立ちにくさよりも扱いやすさを選ぶ、汗水に強いものを選ぶ、電池の出し入れや交換が必要ない充電式補聴器を選ぶなど、家族で管理しやすいものを選びましょう。自宅でのお手入れ方法や補聴器販売店でのメンテナンス頻度を確認するのも大切です。

専門店でフィッティングをする

補聴器を使用する際は、本人の耳にぴったり合った調整が必要で、専門のスタッフによる確認が不可欠です。そのため使用する方自身が専門店で補聴器のフィッティングを受ける必要があります。

店舗への訪問が難しい場合は、補聴器の訪問サービスを提供しているお店を選ぶと、自宅で簡易的なフィッティングが受けられます。

補聴器の取り外しを家族がサポートするには?

要介護者の方は、自分自身で補聴器を取り外しをできないことも多いでしょう。その際は、ご家族のサポートが必要です。

ご家族が補聴器を取り外す際は、無理に外そうとせず、優しくゆっくりと行うことが大切です。そのために、取り外しやすいタイプの補聴器を選ぶようにしましょう。

耳かけ型や軽量モデルは扱いやすく、介護者の負担を軽減します。また、毎日同じ時間に補聴器を外す習慣をつけることで、介護される本人もリズムを覚え、スムーズに使用できます。

定期的に補聴器のメンテナンスをしよう

快適に補聴器を使用し続けるためには定期的なメンテナンスが欠かせません。補聴器を日々使用するなかで、内部に耳あかや湿気が溜まると、音質が低下して故障の原因になります。

そのため、定期的なクリーニングと点検が重要です。おおよそ3ヶ月に一度、専門店でのメンテナンスを受けることで、清潔な状態を保てます。

また、電池残量や保管方法の確認も大切です。使用後は乾燥剤と一緒に保管し、必要に応じて充電や電池の交換を行いましょう。家族がしっかりとメンテナンスをサポートするのも大事です。

さらに、補聴器の使用環境が変わる場合もあるため、音質調整や聴力の変化に合わせた微調整も定期的に行うと、よりよい聞こえを維持できるでしょう。

介護が必要な方が快適に補聴器を使うためには?

そもそも補聴器に抵抗感があり、つけるのを嫌がったらどうしようと悩んでいる方も多いかもしれません。介護が必要な方が補聴器をつけるにあたって、家族ができることのポイントを紹介します。

補聴器を嫌がったらどうする?

補聴器に抵抗がある場合、まずは短時間から使い始めましょう。少しずつ慣れることで、使用に対する抵抗感を減らせます。

また、補聴器のメリットを家族がポジティブに伝えるのも大切です。補聴器の使用で会話が楽になり、コミュニケーションがしやすくなる点を説明します。脳に音の刺激を与えることで、認知症予防につながる可能性があることも伝えましょう。

ライフスタイルに合うものを選ぶ

介護が必要な方が補聴器を快適に使うためには、その方のライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。日常的にどのような環境で過ごしているかを考慮し、適したタイプを選びましょう。

例えば、家の中で過ごすことが多い方には、簡単に取り扱える耳かけ型の補聴器が便利です。また、補聴器の使用に慣れるためには、最初に短時間だけ使ってみる体験をして、段階的に時間を延ばすことが有効です。これにより、自然に使う習慣が身につきます。

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介護が必要な方の補聴器は家族の選び方が大切

介護が必要な方の補聴器選びは、家族のサポートが重要です。適切な補聴器を選ぶと快適に使用できるため、無理なく生活に取り入れられるでしょう。

補聴器選びに迷った場合は専門家に相談することで、適切なアドバイスを受けられます。補聴器を通じて、よりよい生活をサポートしましょう。

A1.ご本人の聴力に合わせてお選びします。ご来店が難しい場合は訪問ができる場合もあります。

A2.補聴器専門店では専門のスタッフがアドバイスを行っています。まずは最寄りの専門店にお気軽にお越しください。