MFI認証補聴器とは?製品の特徴や用語について解説
ファミリー補聴器店長の吉野です。MFI認証補聴器は、iPhoneと連動させて聞こえを調整できる補聴器です。
Apple 製デバイスに対応した補聴器であり、iPhoneやiPadと連携することができます。普段使っているiPhoneで音量や設定などを変更できる、便利な補聴器です。
今回はMFI認証補聴器の特徴と、知っておくと役に立つ用語を解説します。iPhoneユーザーで補聴器を使いたい方には、MFI認証補聴器の検討をおすすめします。ぜひ最後までご覧ください。
Contents
MFI認証とは?
MFIは「Made for iPhone」(iPhone用に作られたもの)の略称で、MFI認証はApple社による製品の認証プログラムです。
電気的な互換性や製品の信頼性など、Apple社の基準を満たした製品のみが認証を受けられます。今回紹介する補聴器以外にも、充電ケーブルやイヤホン、モバイルバッテリーなどのMFI認証品があります。
iPhoneやiPadなど、Apple社のデバイスと連携して使用するなら、MFI製品を選ぶと安心です。MFI認証品は本体やパッケージにMFIロゴマークがあるほか、Apple公式サイトで調べられます。
MFI認証補聴器の特徴
MFI認証補聴器の特徴は、主に次の通りです。
- 補聴器をイヤホン代わりにできる
- iPhoneで補聴器の調整ができる
- 遠隔でもiPhoneで音量などを調整できる
この章では、補聴器が使いやすくなる、それぞれの特徴について解説します。
補聴器をイヤホン代わりにできる
iPhoneと補聴器を連携させると、スマートフォンで再生した音楽がiPhoneのスピーカーからではなく、補聴器に直接送信されます。音が聞こえやすくなり、音楽や動画をより楽しめます。
iPhoneで電話をする際にも、補聴器から相手の声が聞こえるため、ポケットや鞄にiPhoneを入れたままハンズフリーでの通話が可能です。
このように、補聴器をイヤホンのような感覚で使用できます。
iPhoneで補聴器の調整ができる
補聴器とiPhoneを連動させれば、iPhoneで補聴器の音量調整や設定変更ができます。
テレビをよく見る方は、iPhoneのライブリスニング機能も便利です。iPhoneがマイク代わりになり、テレビの音声を補聴器に送信します。また、iPhoneをテレビのリモコンに設定すると、スマートにチャンネル変更や音量調整をしながらテレビを視聴できます。仕様に慣れていけば、煩わしい操作も不要です。
遠隔でもiPhoneで音量などを調整できる
MFI認証補聴器は、自宅にいながらも、補聴器販売店のスタッフに製品を遠隔で調整してもらえます。リモートで調整できる内容は補聴器のメーカーによって異なりますが、利得調整や騒音抑制レベル、音質調整などが挙げられます。
普段と違って聞こえの調子がよくなかったり、明らかな不具合を感じたりなど、大幅な調整を必要とする場合は、早めに補聴器販売店のスタッフに見てもらいましょう。
MFI補聴器を使う際に知っておきたい用語
MFI補聴器を使う前に、次の用語を知っておくと役に立ちます。
- ペアリング
- ストリーミング
- ライブリスニング
- マイク入力レベル
この章では、それぞれの用語について解説します。
ペアリング
ペアリングは、iPhoneやiPadと、補聴器やイヤホンなどのデバイスをBluetoothで接続する際に必要な作業です。接続するデバイスをペアリングモードに設定し、機器の情報を登録することで接続できるようになります。
MFI補聴器がペアリングできるのは、あくまでApple社製品のみです。WindowsのPCやAndroidスマートフォンなど、互換性がない製品がある点に注意しましょう。補聴器やスマートフォンを選ぶ際はペアリングが可能な組み合わせを選ぶと、より便利に補聴器を使用できます。
ストリーミング
ストリーミングは、データのダウンロードなしに、インターネットへの接続で映像や音声を視聴できる再生形式です。
iPhoneと補聴器を連携すると、ストリーミング再生が快適に楽しめます。電話や動画サイト、音楽アプリなどから出力される音声が直接補聴器に送信され、補聴器が聞こえやすいように調整してくれます。
ライブリスニング
ライブリスニングとは、iPhoneで音声を集めて補聴器に送る機能のことです。テレビのスピーカーの近くにiPhoneを置けば、テレビの音声が補聴器に送信されるため、テレビから離れていてもダイレクトに聞けます。
声を聞きたい相手と距離がある場合でも、相手の近くにiPhoneを置けば、iPhoneを通じて音声の聞き取りが可能です。ライブリスニング機能を使用すれば、より日常生活での聞こえの幅が広がるでしょう。
マイク入力レベル
マイク入力レベルとは、補聴器のボリュームレベルと同等の意味をもちます。MFI補聴器であれば、本体のマイクから入ってくる音を、補聴器メーカーのアプリで調整できます。
MFI補聴器を日常生活でうまく活用しよう
MFI認証補聴器はiPhoneと連携させてうまく使いこなすと、聞こえの幅が広がる魅力的な製品です。
iPhoneを使っている方や補聴器を便利に使いたい方は、MFI補聴器を日常生活に活用しましょう。使用しているなかで不明点や不具合などがあれば、補聴器販売店やメーカーにご相談ください。
【Q&A】
Q1.MFI認証補聴器はAndroidのスマートフォンでは使用できませんか?
A1.MFIはApple社のデバイスと連携できる製品であるため、Androidのスマートフォンには対応していません。ただし、Androidとの接続規格を有する補聴器であれば、MFI補聴器と同様にスーマートフォンアプリでの操作、ストリーミング、ハンズフリー通話などが可能です。
Q2.海外メーカーの補聴器もMFIに対応していますか?
A2.オーティコンやシグニアなど海外の補聴器メーカーでも、MFI補聴器を取り扱っています。MFI認証補聴器が気になる方はぜひご相談ください。