コラム
補聴器について

子供向けの補聴器とは?補聴器の必要性と選び方を紹介

ファミリー補聴器店長の吉野です。今回は、子供向けの補聴器について解説します。

皆さんは、子供向けの補聴器があることをご存じでしょうか。お子さんに難聴の診断や疑いがある場合、早めに補聴器を装着して聞こえを補う必要があります。

本記事では、子供向けの補聴器について詳しく紹介します。補聴器の選び方やどういった効果があるのか解説するので参考にしてください。

子供向けの補聴器とは

子供向けの補聴器は、電池の誤飲防止や誤操作防止のための工夫が取り入れられた補聴器です。大人向け補聴器よりも低下価格で購入できる場合もあり、カラーバリエーションが豊富なことも特徴です。もし、お子さんに耳が聞こえにくい様子がある場合には、医療機関を受診のうえ補聴器の購入をご検討ください。

補聴器を装着し、聞こえを補うことでコミュニケーション能力や学習能力へプラスの影響が出る可能性があります。

具体的に、子供向けの補聴器を装着することで得られる効果や価格について解説します。

子供にも補聴器の効果はあるの?

子供でも補聴器を装着することで、聞こえを補う効果を得られます。子供世代で、難聴を患っている人数は世界中で3,200万人といわれています。補聴器を使うことで難聴を予防できる場合があるため、早めの診察を受けることが大切です。

生まれもった難聴のほかに、成長の過程で難聴を患う可能性もあります。具体的には、遊戯施設での騒音やイヤホンで大音量にして音楽を聞くなどが原因で発症します。日頃の生活でも、お子さんの耳に負担がかからないよう気を配りましょう。

子供向けの補聴器の価格とは

子供向け補聴器の購入には、どのくらい費用がかかるのでしょうか。

メーカーによって価格設定が異なりますが、大人用の補聴器に対して1割~2割ほど安価にお買い求めできることが多いようです。また、補聴器の機能や性能によって費用が異なります。お子さんの聴力や欲しい機能に合わせて補聴器を選ぶようにしましょう。医師の診察を受け、補聴器専門店にて子供向け補聴器の購入をご検討ください。

高度難聴児および重度難聴児は、障害者総合支援法による補装具費支給制度を受けることも可能です。また、軽度難聴児童や中等度難聴児への費用助成を行っている自治体も多数あります。費用面で不安がある場合には、市区町村の障害者福祉課へ相談しましょう。

子供向けに補聴器を購入したあとに必要なケアとは

子供向け補聴器を購入したあとは、以下のようなケアが必要です。

  • 補聴器の定期的な調整
  • 定期的な聴力検査
  • 成長に応じて買い替えなどの検討

子供は、成長する過程で聴力や耳の大きさに変化が生じます。最初は小さいサイズの補聴器で問題がなかったとしても、耳が大きくなったときには合わなくなってしまい補聴器の効果が発揮されない可能性があります。

定期的に聴力検査や補聴器のサイズ調整などを実施しましょう。

子供向け補聴器の選び方とは

子供向け補聴器の選び方を解説します。

具体的には、以下の点を意識して選びましょう。

  1. 子供の耳に合うサイズ
  2. 会話の方向性がわかる

それぞれの選ぶポイントについて詳しく解説します。

①子供の耳に合うサイズ

子供の耳は大人よりもサイズが小さく、骨の形成も途中です。最初のうちは小さめの補聴器で子供の耳のサイズに合うものを選ぶようにしましょう。

もし、耳のサイズに合っていない補聴器を使用すると以下のようなリスクが起こります。

  • ハウリングが起こる
  • 耳から落ちて紛失する
  • 聞こえが改善されない
  • 誤飲する可能性がある

補聴器の機能が発揮されない可能性があるため、耳のサイズに合う補聴器を選びましょう。

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③会話の方向性がわかる

子供の生活環境に応じた補聴器を選ぶことも大切です。子供社会では、雑音や騒音のある環境で会話をする可能性が多いため、音の方向性がわかる補聴器を選びましょう。教室内のグループ学習で四方八方からの声を聞き取れることや、野外授業で騒音に左右されないで音を聞き取れることが大切です。

そのため、会話の方向性がわかる補聴器の購入をご検討ください。

まとめ:子供向けの補聴器は早めに購入をしよう

子供向け補聴器は、子供の耳に合うサイズで作られており、難聴や聞こえにくい場合に聴力を補えるメリットがあります。お子さんのコミュニケーション能力や学習能力の発達を促すためにも、難聴の可能性がある場合には、早めに補聴器の利用を検討しましょう。

子供向けの補聴器を購入する際には、医療機関を受診したうえで補聴器専門店にご相談ください。

【Q&A】

Q:子供向け補聴器と大人向けの補聴器は何が違う?

A:子供向けの補聴器はサイズが小さく、カラーリングが豊富です。お子さんに購入するときは、機能性だけでなくデザインなども含めて一緒に検討しましょう。近年では、生後数ヶ月から補聴器を装用できます。

Q:子供向けに補聴器を購入すると得られるメリットは?

A:子供時代に聞こえを確保することはとても重要です。コミュニケーション能力を高めるほか、学習能力への影響が出る可能性があります。難聴や耳の聞こえが悪い場合は早めに補聴器を購入しましょう。