コラム
難聴について

耳管狭窄症の治し方とは?自力で治せる?原因別の治療法や予防法を紹介

ファミリー補聴器店長の吉野です。今回は、耳管狭窄症の治し方について紹介します。

皆さんは、普段の生活で、エレベーターに乗ったときや飛行機に乗ったときのように耳の奥の詰まりを感じた経験はありますか?「もしかしたら、耳の病気?」「耳が聞こえにくい」と不安を抱える方もいるでしょう。耳管狭窄症は自力で治せる場合もありますが、正しい治療を受けることで聞こえを取り戻せます。

この記事では、原因別で耳管狭窄症の治療方法を紹介します。耳管狭窄症を治したい方や予防方法を知りたい方などは、ぜひ参考にしてください。

耳管狭窄症の症状とは?

耳管狭窄症は、耳の詰まった感じがしたり、自分の声が響いて聞こえたりする症状です。飛行機に乗ったときや電車でトンネル内に入ったときに起こる症状といえば、想像しやすいでしょう。

ここでは、具体的に耳管狭窄症の特徴や原因について解説します。耳管狭窄症の症状か不安に感じている方は参考にしてください。

特徴|耳が詰まる感じがする

耳管狭窄症は、次のような症状がみられます。

  • 耳が詰まった感じ
  • 声が響いて聞こえる
  • つばを飲み込んでも治らない

耳の詰まったような症状は、飛行機に乗ったときや電車に乗ってトンネル内へ入ったときに起こるほか、普段の生活や風邪をひいたときにも起こります。つばを飲み込むと治まるケースもありますが、自力では治らず困ってしまうこともあるでしょう。

この場合、原因に応じた正しい治療が必要です。例えば、風邪が原因で耳が詰まりやすくなっている場合は風邪を治さなくてはなりません。耳管狭窄症が起こる原因はどのようなものがあるのでしょうか。

原因|耳管が塞がることで起こる

耳管狭窄症は、その名の通りで鼻と耳がつながっている「耳管」が狭くなることで起こります。結果、耳が詰まったような感じや聞こえにくいといった症状が起こり、日常生活に支障を来す可能性があります。

原因はさまざま考えられますが、次のようなものが一般的です。

  • 鼻の奥に炎症が起こっている
  • 喉に炎症が起きている

耳管狭窄症は風邪やアレルギー性鼻炎などによって引き起こされるケースが多いです。中耳に溜まった滲出液が詰まり「滲出性中耳炎」を発症する可能性もあるため、早めの治療が必要です。

また、正しい治療をしないと治らないため、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

耳管狭窄症の治し方とは?

耳管狭窄症の原因に応じた、正しい治療が必要です。もし、耳が詰まったような感覚に悩んでいたり、聞こえが悪くなったりしたら早めに耳鼻咽喉科の受診をご検討ください。

具体的に、自力で治す方法と原因別の治療方法を解説します。

自力で治す方法

耳管狭窄症を自力で治したい場合、風邪をひいているのであればゆっくり療養することが最善の治療方法です。

しかし、風邪やアレルギー性鼻炎の症状がみられず、耳管狭窄症の原因が分からない場合、自力で治すことは難しいでしょう。飛行機に乗ったときなどの一時的な症状に対しては、耳抜きをすると改善される場合があります。

原因別の治療方法

風邪をひいたときは、風邪を治すことが一番の治療です。鼻水や炎症によって生じた膿などによって耳管が塞がれてしまうため、そこを改善することが必要です。

風邪やアレルギー性鼻炎以外が原因で起こっている場合は、空気を送り込んで耳管を広げる治療をします。耳管通気は、鼻から耳管の入り口に専用器具を入れて空気を直接送り込む治療です。滲出性中耳炎の症状がある方にも効果がある治療で、滲出液排出を促すために実施します。耳管通気により、粘膜の正常化ができるため耳の詰まったような症状が緩和できます。

耳管狭窄症の予防法は?

耳管狭窄症は、体調を崩さないように注意することで予防できます。鼻の奥や喉の炎症が起こると発症するため、日頃から健康に留意すべきです。また、鼻をかむ際にも強くかまないように注意しましょう。鼻を強くかんでしまうと耳に負担がかかります。

そのほか、栄養不足や運動不足、喫煙習慣などがある場合は習慣を見直しましょう。健康に悪影響が出てしまう行動は避けた方が安心です。喫煙は、喉や鼻に直接ダメージを与えてしまうため極力避けるよう心がけましょう。

ファミリー補聴器のバナー

耳管狭窄症は原因に応じて正しい治療を受けよう

耳管狭窄症は、原因によって治し方が異なります。自力で治すためには、風邪をひいたときに十分療養することがとても大切です。処方された風邪薬を正しく飲み、十分な睡眠をとりましょう。風邪が治れば、耳管狭窄症の症状も治る可能性があります。また、普段から生活習慣を見直すことで予防できます。

もし、耳の詰まった感じが長引いていたり、頻発して起こったりしている場合には、耳鼻咽喉科を受診しましょう。正しい治療を受けることで耳管狭窄症が治る可能性を高められます。

【Q&A】

Q:耳管狭窄症は、どんな症状の病気ですか?

A:耳が詰まったような症状や自分の声が耳で響いているような症状です。風邪や慢性鼻炎の方は発症しやすい傾向があります。風邪の場合、風邪を治すことで改善できます。

Q:耳管狭窄症を予防する方法はありますか?

A:健康習慣を身につけることで予防できます。風邪を引かないように注意することや健康的な食事、運動、睡眠を心がけましょう。また、強く鼻をかまないように注意することも大切です。